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被災地ボランティアと平泉【2011/12/14】

先月25日(金)から27日(日)にかけて東北方面に出かけました。
前回ボランティアに行ったあと年内にもう一度行きたいと思っていてやっと叶いました。

今回は、マイカーで片道9時間かけ岩手県遠野市にあるボランティアセンター「遠野まごころネット」を目指します。
25日午後6時30分頃出発して途中東北道で工事渋滞、事故渋滞につかまり遠野市内のビジネスホテル着いたのが26日午前3時を廻っていました。積雪や凍結を心配しましたが無事に着きました。
2時間半ほど寝たあと、6時30分に遠野まごころネットで受付を済ませ8時に現地に向かって出発です。その日は、300人近くのボランティアが集まり、釜石の瓦礫撤去、陸前高田の瓦礫撤去、遠野まごころネット移設先の整備と3箇所の現場に分かれて作業をするようです。私は陸前高田に行くことになりました。バス数台で現地に向かい10時から昼休みを挟み午後3時頃まで作業をし、遠野に戻ってきたのが午後5時です。
(写真左は遠野まごころねっと集合時、右は作業風景)

作業内容は、陸前高田市米崎町内の水たまり箇所の瓦礫撤去です。近くを走る大船渡線は寸断され、取り残された漁船がそのままになっていて、道路や電気などのライフラインはある程度復旧しているものの復興にはまだまだ時間がかかる状況です。
これから冬の厳しい時期に入ります。プレハブの仮設住宅は結露がひどく室内も寒いと聞いています。暖房器具が不足していると言うことで環境面も十分ではありません。今後は外作業の活動が困難であると予想され、仮設住宅にお住まいの皆さんへの精神的なサポートも重要になるのではないでしょうか。
(写真左は寸断された大船渡線、右は線路の無い鉄橋)

その日の夜は一関に宿泊し、翌27日は半日平泉の毛越寺、中尊寺を観光しました。
世界遺産に登録されたことや日曜日ということもあって、毛越寺は時間が早かったためかそれほどではありませんでしたが中尊寺は混雑していました。
毛越寺は、入門すると正面に本堂がありその右側に浄土庭園があります。庭園にはいくつかのお堂があり、大泉ヶ池を回るように散策しました。ゆっくりとした時間の流れを感じながら昨日までの忙しさから少し解放された思いがしました。ちなみに毛越寺は「モウツウジ」と読みますが、「モウオツジ」から「モウツジ」になり更に「モウツウジ」に変化したと言われています。
中尊寺は、毛越寺から車で数分のところにあり、表参道入口から月見坂を歩いて山上に向かいます。樹齢300~400年の杉の並木が続き、左に弁慶堂を見ながら本堂に着きました。境内は、祈祷道場の不動堂、3,000点以上の国宝・重要文化財が収蔵されている讃衡蔵、重要文化財の経蔵・旧覆堂、国宝建造物第1号の金色堂ほか建造物も多くゆっくり時間をかけて拝観したいところです。なかでも金色堂は、まぶしいほどの金箔で堂全体を覆い、ご本尊の阿弥陀如来、脇侍の観音・勢至菩薩、さらに六体の地蔵菩薩と持国天・増長天が本尊を取り巻いています。その美しさにため息がでます。
またここに来たい気持ちを胸に長い帰路に着きました。
(写真左上は毛越寺庭園「出島と池中立石」は荒磯の風情を表現している、右上は中尊寺本堂、左下は中尊寺紅葉の残る釈迦堂、右下は中尊寺金色堂<中は撮影不可>)

今年もあと数日になりました。特に今年はあっという間の一年でした。時間の経つことを早く感じることは良いことなのかわかりませんが、充実した時間を過ごしていたんだと勝手に思っています。
いろいろなことがあり考えさせられることの多い一年でした。
これから年末にかけてお仕事や大掃除など何かと忙しい日が続くと思いますが、体にご留意のうえ良い新年をお迎えください。